ブログ ログイン
[ ]
トップ
プロフ
フレンド
サークル
ムシクイ次元
世界史初心者コラム[7] 東欧編B 「第四回十字軍」
<<
作成日時 : 2006/08/17 23:52
>>
ブログ気持玉 1
/
トラックバック 0
/
コメント 0
「ジャミラとえば『世界史初心者コラム』。始まるよ〜。
今回も前回と同じくビザンツ帝国をテーマに話を進めます」
「上の図は、ビザンツOP2の一シーンです。
ビザンツ帝国を選択後コンスタンチノープルを確保しつつ、ヴェネチアを占領すると発生するイベントです。
現実はその真逆。全く夢を見るのは夜だけにして欲しいものです。
という訳で、第七回目はコンスタンチノープルが征服された『第四回十字軍』を扱いたいと思います」
「時は1198年、第三回十字軍の失敗から10年後のその年、教皇インノケンティウス3世はイェルサム奪回を諦めておらず、次なる十字軍を画策していました。
しかし各国の王達は領土争いに腐心しており、動こうとしません。
そこで目をつけられたのが騎士道精神溢れる若き領主達でした。
シャンパーニュ地方で行われたトーナメント上での呼びかけで、シャンパーニュ伯ティボー、ブロア伯ルイなどの有力貴族(双方とも仏王フィリップ・オーギュストの甥)が参加を表明。その後シャンパーニュ伯の義兄・フランドル伯ボードゥワンらが加わり、総勢70名に及ぶ騎士が参加。その中にシャンパーニュ伯下の将軍として、この十字軍の記録を世に残したヴィラルドゥアンも含まれていました。そしてシャンパーニュ伯を大将に決め出陣することになりました。
もっとも直前にティボーは病死し、モンフェラート侯ボニファチオが新指導者になる一幕もありました。
とここまではいつもと大体同じで、いつも通りなら目的地に着くまでに諸侯が諍いを起こし瓦解していく訳です。
しかし今までと異なる点は、ヴェネチアという商人国家が積極的に参加した点です。
安全な移送を第一とした諸侯は、海路に明るいヴェネチアに依頼することになりました。
時のドージェ(統領)はエンリコ・ダンドーロ。盲目にして齢80を超えておりましたが、才覚と行動力に富んだ人物でした」
ヴェネチア統領エンリコ・ダンドーロ
「十字軍という強大な軍事力を利用できることは、ジェノヴァやピサといったライバル都市を出し抜いて、地中海貿易を独占したいヴェネチアにとってまたとないチャンスでした。
しかし十字軍の目的はイスラム国家の攻撃であり、エジプトという貴重な交易相手を失う事は、ヴェネチアにとっては重大な損失でした。
統領の使命はヴェネチア国民の利益の保全にありました。
そこで統領ダンドーロは、エジプトのスルタン、アル・アーディルと秘密裏に不戦協定を結ぶことで交易の安全を確保した。
さらに十字軍に対しては、未払いの船賃を請求することで、出航を先延ばしにしておりました」
アイユーブスルタン・アル・アーディル
「しかし騎士達は財産を切り崩してまで補填しようとしたものの足りず、そこでダンドーロは一計を案じました。
船賃の補填を条件に、かつてのヴェネチア領であり叛旗を翻したザラを攻略してもらい、塞がれていた陸路の奪回に成功。
同じキリスト教国家を攻撃した異例の十字軍に対し、教皇インノケンティウス3世は激怒し破門を宣告しましたが、ヴェネチアは商業第一が信条のため全く意に介せず、さらに大胆な行動に出ました。
ザラにて冬越えをしていた十字軍の許をビザンツの皇子アレクシオスが訪れました。
話は少し前に遡りますが、イサキオス2世は弟のアレクシオス(3世)に帝位を奪われ、盲目にされた上で牢獄に繋がれました。同じく投獄されていた皇子アレクシオスは脱出に成功し、姉の嫁ぎ先であるシューヴァーベン公を頼っていました。
その後ろ盾もあって、皇子アレクシオスは十字軍に合流し、コンスタンチノープルを攻略してアレクシオス3世から帝位を取り戻してもらうことを依頼。
その見返りに、20万マルクの支払いと東西教会の統一を約束。
他のフランス諸侯はともかく、統領ダンドーロとモンフェラート侯は事前に知っており、統領ダンドーロにとっては貿易の中継点を掌中に収める、モンフェラート侯にとっては船賃の不足分を補填する、またとない機会だったので、諸侯に先じてビザンツ攻撃に同意。
多少の離反者が出たものの、大部分は合意しコンスタンチノープルに向けて進軍が開始されました」
ビザンツ皇帝アレクシオス4世アンゲロス
シュヴァーベン公フィリップ
「そして運命の1203年、十字軍はコンスタンチノープルに到達。
一ヶ月に及ぶ攻防の末、コンスタンチノープルは陥落。アレクシオス3世は逃亡。
アレクシオス4世は皇帝に戴冠し、ぼろぼろのイサキオス2世も復位させて共同統治としました。
これにて一旦は解決したかに見えました」
ビザンツ皇帝アレクシオス3世アンゲロス
ビザンツ皇帝イサキオス2世アンゲロス
「しかし、歴代皇帝の浪費により国庫は既に空であり、加えて新皇帝にはさしたる実権はありませんでした。
いつまで立っても約束が果たされず、コンスタンチノープルから動くに動けない十字軍は苛立ちが募り、住民の方もいつまでも居座り幅を利かせる十字軍に対し不満が募っていました。
衝突は時間の問題でした。
1204年2月、事件は起こりました。
先帝の婿であるモルゾレフがアレクシオス4世を殺害し、イサキオス2世を再び廃位。
アレクシオス5世として帝位についた事で、十字軍に大義名分を与えることになりました。
戦に慣れたビザンツ軍は手強く、苦戦が続きましたが、やがて十字軍が場内に侵入したためアレクシオス5世は逃亡。代わって帝位についたラスカリス(テオドルス1世の兄)の抵抗も虚しくコンスタンチノープルは再び陥落。
暴虐の徒と化した十字軍は徹底的な略奪を開始し、貴重な美術品のほとんどが西欧諸国に流れ現在も美術館に保管されてます。」
ニカイア帝テオドルス1世ラスカリス
「ビザンツ帝国は十字軍国家とビザンツ亡命帝国に二分されることになりました。
コンスタンチノープル跡にはラテン帝国が建てられ、フランドル伯ボードゥワンが初代皇帝につきます。
モンフェラート侯ボニファチオはテッサロニキ王国を建国。
他の諸侯もアテネ公国・アカイア公国を建国。
ヴェネチアはクレタ島などのポイントを押さえた拠点を領有。
海路の確保という目的を果たしました。
ビザンツ側も帝国周辺にかろうじて小国家を建国していきました。
ラスカリス家がニカイア帝国を、コムネノス家がトレビゾンド帝国を、
アンゲロス家エピロス専制侯国を、それぞれ建国し、
北のブルガリアも交えて熾烈な争いを繰り広げていく訳ですが、それはまた次の機会に」
「長くなりすぎました・・・反省反省。
次はもっと簡潔にまとめます。寝ます、zzz・・・」
[了]
お目汚し失礼しました
[参考文献]
シブサワ・コウ編「チンギスハーン蒼き狼と白き牝鹿Wハンドブック」KOEI
塩野七生「海の都の物語(上)」【中公文庫】中央公論社
ジャン・モリス著・椋田直子訳「ヴェネツイア帝国への旅」東京書籍
クリスチャン・ベック著・仙北谷茅戸訳「ヴェネツィア史」【文庫クセジュ】白水社
桜井万里子編「ギリシア史」山川出版社
テーマ
歴史
関連テーマ
一覧
生活
テレビ
旅
'); function google_ad_request_done(google_ads) { var i; if( google_ads[0] ){ document.write("
"); document.write("
Ads by Google
"); document.write("
"); } // GoogleAdsense for(i = 0; i < google_ads.length; ++i) { if (! google_ads[i] ) { break ; } document.write("
"); document.write("
" + google_ads[i].line1 + "
"); document.write("
" + google_ads[i].line2 + " " + google_ads[i].line3 + "
"); document.write("
" + google_ads[i].visible_url + "
"); } if( google_ads[0] ){ document.write("
"); document.write("
"); } } // -->
同じテーマのブログ記事
「歴史」
→
もっと見る
みんなの「歴史」ブログ
<< 前記事(2006/08/14)
ブログのトップへ
後記事(2006/08/20) >>
月別リンク
ブログ気持玉
クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
トラックバック
(0件)
タイトル (本文)
ブログ名/日時
トラックバック用URL
自分のブログにトラックバック記事作成
(会員用)
タイトル
本 文
コメント
(0件)
内 容
ニックネーム/日時
コメントする
ニックネーム
本 文
<< 前記事(2006/08/14)
ブログのトップへ
後記事(2006/08/20) >>
プチリンク集
姉妹サイト
NEOムシクイ次元
アニメ
機動戦士ガンダムAGE
Fate/Zero
天体戦士サンレッド
特撮
仮面ライダーフォーゼ
他
神羅万象
TYPE−MOON
スーパーロボット大戦
バンダイ 魂ウェブ
グッドスマイルカンパニー
神羅万象買うならココ!
食玩王国
世界樹の迷宮3
世界史初心者コラム[7] 東欧編B 「第四回十字軍」 ムシクイ次元/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]